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井戸掘る人びと(19)

井戸を世界中に22万基掘る会」が最近カンボジアに設置した井戸は、「カンボジアの健康及び教育と地域を支援する会(SCHEC)」が担当している。
設置地域の説明はない。

募金の呼びかけにある現地団体は、まだ「日本地雷処理を支援する会(JMAS)」のままだ。

「JMAS」は2月25日に、現地住民に井戸掘削機械を寄贈している。


タイの企業にオーダーしたというこの大掛かりな機械は、これまで設置してきた井戸とは明らかに不釣合いなものだ。

「SCHEC」は井戸1基あたり2万5000円の寄付を求めている。
「井戸を世界中に22万基掘る会」が寄付者から受け取るのは10万円。

相変わらずボロい商売である。

 井戸は、合計71本の井戸を掘りました。2007年4月の支援活動と同じ、チクレン郡の国道6号線沿いに点在する村や農家に掘りましたが、隣家が離れているなどの事情により、1本あたりの利用所帯数が少ない傾向にありました。それでも合計の利用所帯数は231所帯で、1本あたり、3所帯(1所帯あたり約7人)が利用している計算になります。
www.schec.org/report/no/11.htmlより

「チクレン郡の国道6号線沿い」といえば、「かものはしプロジェクト」が運営を放棄した職業訓練施設のあるあたり。


この井戸は、「SCHEC」が設置したものかもしれない。
柵が設置されるのが特徴で、ポンプの基台もプラットフォームの形状も「SCHEC」によるものと酷似している。

その「SCHEC」なのだが、webサイトの更新が止まっている。

最新の記事は昨年10月の「井戸1000本達成記念事業の案内」で、その後、完成の報告はない。
定期的な活動報告は昨年2月末に公開された2007年11月の分が最後で、この団体は以降少なくとも3回は現地に行っている。

 そこで、誠に図々しくはありますが、節目となる1000本目の井戸については、1口1000円で、広くみなさまからご寄付を募り、われわれの活動の記念とさせていただきたいと思います。井戸の看板には「1000本達成記念事業」と謳わせていただきます。井戸の料金は今も1本25000円ですが、それを超えて頂いた分についても、すべて同じ看板名で井戸を掘りたいと考えております。
(略)
 尚、下記の通り、振り込み口座を新設いたしましたが、SCHECの経理の都合上、口座は田口(副理事長)の個人口座とさせて頂きました。また、お手持ちの郵便口座からお振込みいただくと、手数料がかからなくて済むそうです。重ねてよろしくお願い申し上げます。
www.schec.org/popup/index.htmlより

「SCHECの経理の都合上」とは、いったいどういうことだろうか?

「SCHEC」はNPO法人である。特定の事業のために新規に団体名義の銀行口座を用意することくらい簡単なはずだが。

見た目はきれいにまとめられた「SCHEC」のサイトだが、実は突っ込みどころ満載である。

雨水を溜める水瓶やつるべ式の井戸はどうしても蚊の発生源になりやいすものです。今年前半、カンボジアではデング熱も心配されたことも考えると、SCHECが活動の柱として寄贈を続けている、そのまま飲料水として飲める手押しポンプ付き井戸はまだまだ必要といえます。
www.schec.org/report/no/11.htmlより

バンコク都心でデング熱が発生したことがあったが、蚊の発生源としては工事が中断した建設現場の草むらや水たまりが疑わしい、という。
手押し井戸を設置しただけでは、「デング熱」の予防に対してほとんど効果はない。

農村地帯ではまだまだ収入が低く、農家の月収は10~20米ドルのところが大半のため、現金収入の少ない農村の人たちの力だけでは、衛生面に優れた井戸を掘ることはできません。
SCHECではこうした衛生面の問題を考慮して、水源を守るためコンクリートを張った手押しポンプ付きの井戸を寄付しています。
www.schec.org/activities/well.htmlより

「SCHEC」の井戸は深さ30メートル以上を基準としている。
表層水の汚染を受けにくい水脈から取水しようということだから、「2メートル四方」のコンクリート製プラットフォームなどさして意味はない。

この「30メートル」という基準、「SCHEC」がパートナーとしている国会議員Seang Nam(「カンボジア人民党」)の進める活動から来ている。
同議員は「CITY ANGKOR HOTEL」オーナーでもある。

今まで調査によると村人は溜め池水又は深さ
5メートル井戸水を日常生活水として使用している。
村人の生活を向上、水質・衛生面までよく考えて深さ
30メートルの基準を持って井戸堀り活動が始まった。
同活動、もちろん皆様のように一般観光客の方が参加可能です。
井戸代金は一本US$200で、注文してから三日間以内完成。
井戸名など御注文できますので英文にて御連絡下さい。
シアン・ナム先生は井戸掘り委員会を設け水の問題を
直面している家庭まで調査し井戸を掘ってあげたり井戸
の管理まで力を入れているそうです。今年まで日本人の
ささやかなボランテェア活動で860本以上井戸を掘ることが出来ました。
www.camvolunteer.com/welldigmanual.htmより

「SCHEC」の現地活動をコーディネイトする恩凡香のサイトには小学校建設の契約書例があるが、そこでも「建設業者」の欄にSeang Namの名がある。

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