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井戸掘る人びと(5)

日本政府のODAで建設されている井戸は、主に〈深井戸〉である。

『読売新聞』等の報道で、その建設コストの高さが指摘されたことがあった。
それを受けて、国会で質問を行なった議員がいる。

民主党所属の藤末(ふじすえ)健三議員である。

②現地では、1本20万円(浅井戸)で出来るものを、わざわざ1本200万円(深井戸)を掘ったこと(ちなみに、ラオスでは180坪の家が、約40万円で建ちます。本当に現地政府が深井戸を望んだか、疑問です。ラオス政府からの要望書を取り寄せるようにしました)。
www.fujisue.net/archives/2006/11/post_1604.htmlより

藤末議員は自身のブログでは〈浅井戸〉の価格を20万円としているのだが、なぜかこの金額はころころと変わる。

 お手元にお配りしました資料の一ページ目をごらんください。井戸の図が二つございます。浅い井戸と深い井戸という形でございます。これは何かと申しますと、今ラオスという国におきまして井戸を掘るという無償協力プロジェクトがございました。それをちょっと調べてみますと、非常に驚きましたのは、この浅井戸と深井戸というのがございまして、浅井戸というもののコストを調べますと、何と大体一本当たり十万から十五万。ところが、このODAのプロジェクトでやった深井戸を見ますと、何と二百万円するんですね、二百万円。十倍違います。
kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/...より

国会決算委員会の議事録では10~15万円。

浅井戸は現地価格で一本5万円程度で建設可能だが、深井戸になると深さ約100mで約300万円程度の費用を要する。NGOなどは費用の安い浅井戸を主として建設しているが、ODA無償資金協力では主に深井戸を建設している。
www.fujisue.net/archives/2007/09/post_2080.htmlより

国会質問から約1年後、藤末議員のブログに掲載された同議員事務所インターンの文章では、〈浅井戸〉のコストは5万円にまで下がる。
〈深井戸〉については約300万円と、逆に価格がつり上がっている。

昔からの知り合いが開催している山本学校でザンビア共和国のシマシク特命全権大使が講演されると聞いて参加させていただきました。
(略)
ザンビアに対してはわが国も多くのODA協力をさせていただいています。
詳細は伺いませんでしたが、大使もわが国のODAに対する改善のご意見をお持ちのようです。

別途機会を作っていただき話をお聞きしようと思います。
www.fujisue.net/archives/2007/12/post_2252.htmlより

この議員は、本当にODAの資金効率を問題にするつもりがあるのだろうか?
200万円の十分の一程度のコストで掘れるのは、通称「JICA井戸」と呼ばれるのと同等の〈深井戸〉なのだから。

〈丸井戸〉形式の〈浅井戸〉の値段にも触れておく。


www.waterforum.jp/jpn/darvish/No3_cambodia.htmより

これは「日本水フォーラム」の「ダルビッシュ有 水基金」により設置されたもの。手押しポンプが併設されている。
1基あたり700ドルである。


www.hope.or.jp/en/admin/assetmanager/...より

こちらは「ホープ・インターナショナル開発機構」によるもの。
35000円の寄付で作ることができるという。

[追記]
インドの企業から〈深井戸〉用の手押しポンプの価格について回答があった。
予備部品まで含んだ単価は、〈India Mark II〉が360ドル、〈Afridev〉が370ドルとのことだ。これでインドの海港まで運んで積み込みもしてくれる。
プノンペン港までの20フィートコンテナの運賃が1600ドル程度であることまで教えてくれた。ポンプ1台あたりではわずかなものである。

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