スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

井戸掘る人びと(11)

「NGOメイクザヘヴン」のメンバーは言う。

50ppb以上の水を飲みつづけることでの身体への影響は
当然 数値に大きさによりますが 50、60くらいの数値で
大体 10~20年で体に影響が出てくるようです。
makecambo.blog.drecom.jp/archive/981より
この結果を受け、 とりあえず前回から飲料水の基準内(50ppb以下)の井戸は
飲料水としての使用の許可を村に出してもらいました。
(略) これからも井戸支援を続けていく以上 ヒ素という問題は必ず結びついてきます。

その上で MAKE THE HEAVENは作った井戸に対しての責任として妥協せず、
最善の対応をしていきます。
makecambo.blog.drecom.jp/archive/987より

30ないし40ppbなら安全で、50ppbを超えると「10~20年で体に影響が出てくる」という理解のようだが、「最善の対応」を謳うにはあまりにもお粗末だ。

日本の水道水に関しては、WHOと同様の0.01mg/l(≒10ppb)以下という基準であるが、以前はカンボジアと同じ0.05mg/l(≒50ppb)だった。
食品衛生法では清涼飲料水の原水として、いまだに0.05mg/lという基準が生き残っている。

この0.05mg/lという基準は、「慢性中毒は、一般に、飲料水として常用している場合、0.21-14 mg/L以上含有されているとその危険がある」という経験的な知識を参考にして決められたもののようだ(当時の検査法による検出限界も関係する、という話もある)。

「10~20年で体に影響が出てくる」、つまり利用者の多くの慢性中毒につながるような濃度というのは、50ppbを境にした数十ppbの範囲で考えるべきものではない。
先進諸国の0.05から0.01mg/lへの基準の引き下げは、慢性中毒を経ずとも起こりうる将来の発癌リスクを巡って、のことである。

「NGOメイクザヘヴン」の採取した検体を検査しているのはRDI(Resource Development International - Cambodia)という米国系の民間NGOである。
この団体は、2007年にはすでに「NGOメイクザヘヴン」の活動地域を含むプレイヴェン州全域での調査を行なっている。


www.rdic.org/dwqireport/preyveng/...

図中の赤丸が50ppb以上のヒ素が検出された地点である。

番組中で井戸水(地下水)のヒ素汚染の被害が深刻な地域の一例として取り上げられたのは、カンダール州のコ・トム(Koh Thom)郡、コンポン・コン(Kompong Kong)コミューンのプラエ・ルッセイ(Preaek Ruessei)村のようだ。


www.rdic.org/dwqireport/kandal/...

あるブログによれば、番組内では汚染のひどい地域の例として基準の280倍、2800ppbといった値が紹介された模様だが、とりあえずこの図からわかるのは、赤丸の地点にある井戸で50ppb以上が検出されたこと、だけである。

コメント

コメントを投稿する


チェックボックスをチェックすると、管理者のみに宛てたコメントを投稿できます

トラックバック

http://maruyakism.blog43.fc2.com/tb.php/37-a3d0bc0a

井戸掘る人びと(10)  | HOME |  井戸掘る人びと(12)

執筆者

まるやきの中の人

まるやきの中の人

ブログ内を検索

過去の記事

最新記事

新着コメント

新着トラックバック

リンク

連絡先

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。