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井戸掘る人びと(10)

見逃してしまったが、1か月ほど前にNHKの「クローズアップ現代」の枠で、このような内容の番組が放映された。

10月28日(火)放送
善意の井戸で悲劇が起きた

カンボジアで今、日本など外国NGOの支援で掘られた井戸の水を飲んだ人々にヒ素中毒の症状が現れ、問題となっている。アジアの大河流域には、ヒマラヤ造山運動で噴き出したマグマに含まれるヒ素が、河川で運ばれて堆積した地層があるとされ、この地層から汲み上げた井戸水を飲み続け、ついに死者が出る事態も起きている。政情の安定化にともなって各国のNGOが次々と入るカンボジア。短時間で安価にできる井戸掘りが人気で、アンコールワット観光に井戸の寄贈を組み合わせたパッケージツアーも登場。しかし、これらの井戸は、水質検査もされないケースがほとんどだ。善意の井戸が招いたヒ素中毒の実態と国際支援のあり方を考える。
www.nhk.or.jp/gendai/...より

ブログや掲示板での反応を見ると、〈お気軽な援助〉という切り口、あるいは「日本のテレビ局が大々的なキャンペーンで集めた寄付で掘った井戸も含まれる」といった部分への反応ばかりが目立ち、果たしてこの番組がヒ素による地下水汚染の実態を正確に伝えることができたのか? と考えてしまう。

番組は「カンボジア政府の調査では、国内1万7000の井戸のおよそ半数から基準を超えるヒ素を検出」したと伝えた、という。

なぜサンプルの「およそ半数」から「基準を超えるヒ素」が検出されたと、あたかもNHKのスクープであるかのように騒がれたのだろうか?

鍵となるのは「基準」である。

WHOが定める飲用水のヒ素含有量の上限値は0.01mg/l(≒10ppb)。
いっぽう、カンボジアの暫定基準は0.05mg/l(≒50ppb)。

番組では、井戸を掘る団体として「NGOメイクザヘヴン」が取り上げられた。
同団体が設置した全ての井戸に関してヒ素の検査に着手したのはNHKの取材より前のことであり、取材対象に選ばれたのはそのせいかもしれない。

1、**** プレイクラン村 5ppb
2、**** プレイクラン村 20ppb
3、**** プレイクラン村 5ppb
4、**** プレイクラン村 5ppb
5、**** ステンソムラオン村 20ppb
6、**** ペッチーローア村 0ppb
7、**** ペッチーローア村 0ppb
8、**** ペッチーローア村 5ppb
9、**** ペッチーローア村 10ppb
10、**** ペッチーローア村 5ppb
11、**** ペッチーローア村 20ppb
12、**** プレイクラン村 30ppb
13、**** プレイクラン村 30ppb
14、**** ジオ村 30ppb
15、**** ジオ村 40ppb
16、**** ジオ村 40ppb
17、**** プレイポーン村 30ppb
18、**** ディピエイ村 50ppb
19、**** ディピエイ村 40ppb
20、**** ディピエイ村 40ppb
21、**** ディピエイ村 60ppb

今回の検査の結果初めて MAKE THE HEAVENの井戸から基準値以上のヒ素が検出されました。
makecambo.blog.drecom.jp/archive/981より

NHKの報道に倣ってWHOの基準を採用するならば、それをクリアしているのは3分の1にすぎない。

コメント

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 ここで見られますよ。
世間知らずの純朴な?善意が、かえってカンボジアの人々を
苦しめる結果になるとは皮肉です。
ttp://zarutoro.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-3c44.html

ありがとうございます>まんが喫茶の中(?)の人
今見てます。

メイクザヘヴンも甘いけど、嵌められてるんじゃないの、これ?

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わたしもこの番組見逃してしまったのですが、ここで知って見る事ができました。

井戸については、きっと、カンボジア人たちもお金があれば、自分たちで井戸を作って同じことになっていたんだろうと思う。
しかし、カンボジアでも砒素が出るとわかったからには、ちゃんと水質検査するというNGOの姿勢はいいなとも思ったのですが、50ppbという数字にこだわって、それに達しなければいいというのはどうなの?って思います。わたしだったら、10ppbだって、飲みたくないって思うけど、あのNGOの人たちは40ppbの水を自分たちでも飲めるのかしら?

番組では世界で最も水事情の悪い国のひとつと紹介されていたのにちょっと驚き。砂漠でもなく、割りと水は豊富にある国なんじゃないかと思ってました。

いろいろ考えさせられました。

ネットアイドルがこんなとこ来ちゃダメです。

あの番組で紹介されたNGOが掘った井戸からは確かにその後ヒ素が検出されるんですけど、「カンボジアの現状」として紹介された健康被害に直結する濃度ではないんです。検出されたのも取材のあと。そして、検出されたことは放映前にきちんと報告してる。

「善意の井戸で *も* ヒ素が出た」だけで、ODAで掘ろうが草の根無償で掘ろうがUNICEFが掘ろうが、そういう場所に当たれば出るんですよ。
にもかかわらず「掘ったはいいけどヒ素が出たから埋め戻しました」ってはなしがずーっとなかったってことは、どこも厳密な検査なんてしていない、ってことなんじゃないのかなー。

なのに、「自分探し」「笑顔を増やしたい」という「一部のNGO」などの「善意」のもたらした「悲劇」と歪めて報じてしまうNHKの意図に、奇妙なものを感じます。

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