スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

井戸掘る人びと(1)

最初に、井戸にまつわるエトセトラをまとめてみる。

井戸には〈浅井戸〉と〈深井戸〉の2種類がある。
この2種類、境い目となる深さが決まっているわけではない。


www.n-koei.co.jp/library/pdf/forum10_008.pdfより

上図はカンボジアのシェムリアプ近郊の地質断面図である。
地下水には存在する深さの違う2種類があることがわかる。

以降のエントリでは、

浅井戸
〈自由地下水(不圧地下水)〉をくみ上げるもの
深井戸
〈被圧地下水〉をくみ上げるもの
と使いわけることにする。

また、井戸はつぎのような形式で分類することもできる。

丸井戸
スコップやノミで帯水層まで掘り下げるもの。スイカを浮かべて冷やすことができる
打ち込み井戸
取水用のパイプを帯水層まで打ち込んだもの

カンボジアでNGOが掘っているのは、主に〈浅井戸〉で、かつ〈打ち込み井戸〉である。くみ上げには手押しポンプを使う。


www.unicef.org/vietnam/media_2372.htmlより

このタイプはポンプによる低圧と大気圧との差によって揚水するため、くみ上げられる深さは最大でも10m、実際は7m程度となる。 手押しポンプのしくみについては、つぎのページが詳しい。

写真のポンプは、UNICEFが開発した〈No.6〉型の、おそらくはオリジナルのもの。
〈VN6〉として量産が進み、ベトナム政府機関のサイトにある資料によれば、同国内では80000ドン(約5ドル)程度から入手できる。

〈深井戸〉は自噴することもあるが、電動ポンプでくみ上げるのが一般的である。
手押しポンプには専用のものがある。


www.jica.go.jp/evaluation/general12/pdf/92.pdfより

外見上、きわめて長いレバーが特徴的である。単位時間あたりの揚水量は〈浅井戸〉用に較べて少ないため、蛇口も細い。
ポンプ本体は地下に下ろされ、駆動部が地上にある。

電気がない、電動ポンプのメンテナンスができない、といった環境で利用されるものである。

写真は〈India〉型と呼ばれるものである。
インド・オリッサ州の資料によれば、ポンプ自体の調達コストは付属品を含め13100ルピー(2007年)。3万円台である。

コメント

新ブログ立ち上げおめでとうございます。
…って、「目出度くねぇよっ!」って人の方が多いかも知れませんね、これからまたいろいろ追求されて。
「まるやきずむ点火」で空に向かって発射するのかと思ったら、いきなり井戸掘りにもぐっていくわけですか(笑)
まるやき同様、ここもずチェックさせていただきます。

閣下降臨!

川原ヘンリー53世閣下と違って2つも3つもブログを維持するような甲斐性はないので、今後はこっちがメインです、たぶん。
原理ネタばかりにはしたくないんですが、誰も追いついていないようなので、どうしてもそこから助走が始まりそうです。

カンボジアの深井戸

カンボジアには、高い山から続く滞水層はなく、深井戸を掘削した場合は、必然的に潜水ポンプが必要となります。高い山から連続する滞水層があれば、地表に水が噴き上げてきます。一般に電気とかガソリンを使う深井戸用ポンプをカンボジアで使用することは不都合を生じます。ガソリン代、電気代を支払えない貧困層のために井戸を作っているのですから、もしも、そのような近代的な施設を作ったとしたらどうなるか、考えればわかります。私がプノンペンの空港近くでメンテナンスしたロシア製の井戸は、35mの深さがあり三菱製のポンプを使用しました。それでも水質の汚染は、激しく飲むことはできませんでした。

Re:カンボジアの深井戸

30とか50とか60メートルとか掘っているという団体が不思議なのは、「掘ったけど出なかった」というケースが皆無なことです。

http://www.asia-arsenic.jp/jp/modules/icontent/index.php?page=91
にあるようなアルカリ性の水が出たり、塩水が出たり、そもそも水脈に到達しなかったり、ということがけっこう起こるはずなんですが。

カンボジアの村を支援する会の井戸

この団体の井戸は、スタディ済みです。5m~7m程度しか掘っていません。しかも、雨季に掘った井戸は、乾期にはでないというお粗末さでした。浅すぎるのです。もちろん機械は使わず人力です。価格は、100US$で掘らせています。深さには、関係ありません。ホームページでは、600本という内田氏とよく似た数字をあげていますが、実際は、98本しか掘っていません。寄付者に送られた奉名入りのハンドポンプの写真は、スタッフが黒ペンキで塗りつぶし書き直すというものです。あるいは、裏と表に違う名前を入れて2方向から撮影します。最近は、それもめんどくさくなったのか看板に名前を書いてスタッフに持たせて撮影という手口をとってます。もっと激しいのは、すでに撤退したユニセフ等の井戸の名前を書き直すという手口です。

コメントを投稿する


チェックボックスをチェックすると、管理者のみに宛てたコメントを投稿できます

トラックバック

http://maruyakism.blog43.fc2.com/tb.php/3-9466e0a6

まるやきずむ、点火!  | HOME |  井戸掘る人びと(2)

執筆者

まるやきの中の人

まるやきの中の人

ブログ内を検索

過去の記事

最新記事

新着コメント

新着トラックバック

リンク

連絡先

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。