スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

お金がなくても東大合格、統一原理でニューヨーク留学 (1)

「統一協会」による国連工作が進行している。

国連改革を推進―「超宗教議会」の設置を訴える
 1999年2月に文総裁によって創設されたIIFWPは、国連に「上院」としての「超宗教議会」設置を呼び掛けながら、国連改革を推進してきた。
(略)
UPF―グローバルガバナンスのモデル機構
 IIFWPの統括協議会、事務局、平和協議会が整備され、文総裁が過去60年間にわたり築いてきた様々な世界的平和運動をまとめ、2005年9月12日、「グローバルガバナンスのモデル機構」「アベルUN」として、UPFが創設された。
www.iifwp-jp.org/about/upf.htmlより

こうした戦略を〈草の根〉から支える実働部隊が、早大原理研OBで「世界平和教授アカデミー」事務局長でもあった大脇(尾脇)準一郎による「未来構想戦略フォーラム」と、それが推進する「市民国連」であり、あるいは山元雅信による「山元学校」であるのだろう。

ともに多数の「統一協会」関係者が動員されている。

この2月23日の「未来構想戦略フォーラム」にゲストスピーカーとして呼ばれたのは、「日本財団」広報チームに所属する本山勝寛である。

団体職員としてよりも、『お金がなくても東大合格、英語がダメでもハーバード留学、僕の独学戦記』の著者としてのほうが、彼の知名度は高い。

本山 勝寛(モトヤマ カツヒロ)
東京大学工学部システム創成学科卒業、ハーバード教育大学院国際教育政策専攻修士課程修了。1981年生まれ、大分県出身。母を亡くし父は慈前事業で海外へ。超貧乏バイト生活を送りつつ、東京大学への入学を決意。高3春の「合格可能性なし」の判定から、塾にも通信教育にも頼らず独学で成績を急上昇させ、現役合格。東大卒業後、あえて就職せず、自己研鑽と探求生活のため、韓国、アメリカへ。神学を学び、宗教教育修士号取得。その後、教育をより広い視野で研究するためにハーバード大学院に留学することを決意。留学予備校を活用しない独自の留学準備をリアルタイムでブログにつづりながら、ハーバード大学院合格。07年6月帰国、就職。現在、日本財団情報グループ広報チームに所属

これは、同書のために用意されたプロフィールである。
「神学」で「宗教教育修士号」を受けた大学の名前は、なぜか伏せられている。

この「未来構想戦略フォーラム」の資料から、それが「UTS」であることがわかる。

紛れもなく「統一協会」の教育機関である。

彼自身も、おそらく「慈前事業で海外へ」行った父親も、「統一協会」の信者なのだろう。

「お金がなくても」韓国やアメリカに留学できたのは、そういう背景があってこそのことだ。

だから僕は、日本が世界の「母の国」として立つことを願って止みません。
d.hatena.ne.jp/theternal/20061112/1163303289より
今後の展望
 「世界の中の日本へ―「母の国」ソフトパワー戦略」
www.miraikoso.org/70miraimotoyama/70mirai.htmlより

この「母の国」とは、いうまでもなく「統一協会」の用語である。

スポンサーサイト

井戸掘る人びと(6)

ここまでに登場した団体(ないし個人)について、ブログ「かものはしのまるやき」を書き進む過程で得られた情報から、つぎのような相関図を描くことができる。

このうち、「CVSG(カンボジアの村を支援する会)」と「WFWP(世界平和女性連合)」の関係については初めて触れる。

9 participants built and offered kidney beans arbors for financial self-help of families of AIDS carriers at the "Self-help Center for the Disabledhoperated by CVSG in Siem Reab.
www.wfwp.org/wfwpi/index.cfm?...より

2005年に「WFWP」のボランティアが「CVSG」の施設で活動を行なった、という事実である。

サエコはほとんど、というより、まったく関係がない。

ついそういった下らない冗談に逃避したくなるほど、事態は深刻なのだ。
「統一協会」による、NGO活動の分野における工作は。

井戸掘る人びと(5)

日本政府のODAで建設されている井戸は、主に〈深井戸〉である。

『読売新聞』等の報道で、その建設コストの高さが指摘されたことがあった。
それを受けて、国会で質問を行なった議員がいる。

民主党所属の藤末(ふじすえ)健三議員である。

②現地では、1本20万円(浅井戸)で出来るものを、わざわざ1本200万円(深井戸)を掘ったこと(ちなみに、ラオスでは180坪の家が、約40万円で建ちます。本当に現地政府が深井戸を望んだか、疑問です。ラオス政府からの要望書を取り寄せるようにしました)。
www.fujisue.net/archives/2006/11/post_1604.htmlより

藤末議員は自身のブログでは〈浅井戸〉の価格を20万円としているのだが、なぜかこの金額はころころと変わる。

 お手元にお配りしました資料の一ページ目をごらんください。井戸の図が二つございます。浅い井戸と深い井戸という形でございます。これは何かと申しますと、今ラオスという国におきまして井戸を掘るという無償協力プロジェクトがございました。それをちょっと調べてみますと、非常に驚きましたのは、この浅井戸と深井戸というのがございまして、浅井戸というもののコストを調べますと、何と大体一本当たり十万から十五万。ところが、このODAのプロジェクトでやった深井戸を見ますと、何と二百万円するんですね、二百万円。十倍違います。
kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/...より

国会決算委員会の議事録では10~15万円。

浅井戸は現地価格で一本5万円程度で建設可能だが、深井戸になると深さ約100mで約300万円程度の費用を要する。NGOなどは費用の安い浅井戸を主として建設しているが、ODA無償資金協力では主に深井戸を建設している。
www.fujisue.net/archives/2007/09/post_2080.htmlより

国会質問から約1年後、藤末議員のブログに掲載された同議員事務所インターンの文章では、〈浅井戸〉のコストは5万円にまで下がる。
〈深井戸〉については約300万円と、逆に価格がつり上がっている。

昔からの知り合いが開催している山本学校でザンビア共和国のシマシク特命全権大使が講演されると聞いて参加させていただきました。
(略)
ザンビアに対してはわが国も多くのODA協力をさせていただいています。
詳細は伺いませんでしたが、大使もわが国のODAに対する改善のご意見をお持ちのようです。

別途機会を作っていただき話をお聞きしようと思います。
www.fujisue.net/archives/2007/12/post_2252.htmlより

この議員は、本当にODAの資金効率を問題にするつもりがあるのだろうか?
200万円の十分の一程度のコストで掘れるのは、通称「JICA井戸」と呼ばれるのと同等の〈深井戸〉なのだから。

〈丸井戸〉形式の〈浅井戸〉の値段にも触れておく。


www.waterforum.jp/jpn/darvish/No3_cambodia.htmより

これは「日本水フォーラム」の「ダルビッシュ有 水基金」により設置されたもの。手押しポンプが併設されている。
1基あたり700ドルである。


www.hope.or.jp/en/admin/assetmanager/...より

こちらは「ホープ・インターナショナル開発機構」によるもの。
35000円の寄付で作ることができるという。

[追記]
インドの企業から〈深井戸〉用の手押しポンプの価格について回答があった。
予備部品まで含んだ単価は、〈India Mark II〉が360ドル、〈Afridev〉が370ドルとのことだ。これでインドの海港まで運んで積み込みもしてくれる。
プノンペン港までの20フィートコンテナの運賃が1600ドル程度であることまで教えてくれた。ポンプ1台あたりではわずかなものである。

井戸掘る人びと(4)


www.cambodiakids.org/Gallery2/...より

これは、「カンボジアこどもの家」の栗本英世代表が設置したという井戸。
10万円の寄付が求められていた。

使用されているのは〈Afridev〉型の手押しポンプ。
国連資本開発基金のサイトにある資料では、平均契約価格は1198ドルであり、10万円は無理のない設定である。

そうして井戸工事がはじまった。しかし、掘り進むにしたがって、31m付近に岩盤があることが分かった。硬い岩盤繰り抜き工事は、思うように進まない。やっと1m以上に及ぶ岩を繰り抜き掘り進むと、地上より42m付近から、毎時650リットルの水が湧き出してきた。
www.geocities.co.jp/WallStreet/2032/kodomo.htmlより

不思議である。

「毎時650リットル」が自噴するような地域ならば、ポンプは必要ないからだ。

追伸:道、池、整地、はオランダのN.G.O「ZOA」が担当します。私たちの支援分野は、「井戸」「学校」「職業訓練所」です。

「ZOA」のサイトを見てみる。


www.zoa.nl/home/projecten/cambodja/より

「ZOA」も、まったく同型のポンプを利用している。

In 2002, CMAC and Refugee Care Netherlands (ZOA) agreed a total budget of $69,988 for a project that aimed to provide safe access to water sources, house plots, education and market facilities. CMAC deployed two demining platoons in Ou Neang village of Banteay Meanchey, where 880 families directly benefited from the project.
www.icbl.org/lm/2003/cambodia.htmlより

「ZOA」はポイペト周辺でも教育の提供と並んで井戸の建設もしていたことがわかる。

最初の写真に不審な点があるのにお気づきだろうか?


通常ならば、このような看板の上部にはドナーのロゴや国旗が描かれるものだが、それが隠されているように見える。

この井戸を設置したのは、本当に「カンボジアこどもの家」なのだろうか?

キャンプ予定地に作業員小屋建設開始。新たに発生した難民家族について、ANADの会長と話し合いJDAのブルドーザーとエスカベータ(ユンボ)の継続貸しの条件として難民村の整地、道、池の工事を依頼する。
(略)
すると申し合わせたように、奈良県五条市の小学6年生の生徒が、カンボジアのこどもたちのためにと、寄付金を集め届けてくれた。このようにして、色々な人々の協力と村びとたちの力で、第二校目の寺子屋ツールボンロー小学校は完成した。

「カンボジアこどもの家」は「JDA(日本地雷処理機構)」の協力を得て活動していた。
引用した文章も「JDA」のサイト内に置かれている

が、この「難民村」について「JDA」は、「JDAが難民村の用地として確保した土地」という表現を用いている。

さらに「JDA」のサイトを見ていく。

午後、JDAポイペット事務所より6.5km東に行ったツールポンロー小学校
(去年11月20日我々の支援で出来た寺子屋小学校)に桑の苗木を植えに
行きました。生徒と先生の植付け風景。
(略) 午後3時30分、ツールポンロー小学校の井戸から始めて水が出た。
我々の第一号井戸です。深さ41m、費用1,000$。
www.geocities.co.jp/WallStreet/2032/news2000.htmlより

2つの団体がそれぞれ、同じ小学校を自分たちが建てた、と言っている。
他のいくつかの「寺子屋」についても同様である。

同じことがらがそれぞれの団体の実績とされている例はほかにもある。

しかし、女手が必要なので「ポイペットこどもの家」のスタッフの協力を取り付ける。同居人であり、良き協力者でもある寺子屋の先生 (ニム、モム、ピィァ)の女性三名は、一も二もなく大賛成。そして、1月3日にやってきた子の名前を「舞 」マイちゃん、と、命名する。(略)
 こうして一月十日キィアちゃんも「こどもの家」にやって来た。名前が呼びにくいので、亜紀(アキ)と名づける。
www.geocities.co.jp/WallStreet/2032/kodomo.html
話が少しそれるが、JDAのポイペト支部には、孤児として引き取られた、マイちゃん、アキちゃん(JDAの代表である佐藤登久代さん、自称マダム佐藤、という73歳のおばあちゃんが本名では呼びにくいということで、この日本風の名前に代えて呼ぶことにしたらしい。
(略)
1月24日、JDAポイペット事務所から約4km、タイとの国境から約2kmの村、
プームサンタピアットに寺子屋小学校が出来上がり開校式が行われました。
先生3人(モム27歳、ニム25歳、ペア19歳)が約100名の
生徒に勉強を教えます。開校式でのモムの挨拶です。
www.geocities.co.jp/WallStreet/2032/news2000.htmlより

井戸を掘ったのが「JDA」ではないと疑わせる記述がある。


www.geocities.co.jp/WallStreet/2032/news2000.htmlより

これは井戸ではなく、トイレの基礎工事と思われる。

「寺子屋」と呼ばれるように、両団体が建てたとする学校は非正規の教育(Non-Formal Education)を行なう。

他の援助団体によってブロック造の校舎が増築されているのが確認できる。
それが何を示すかといえば、それらの学校はすでに正規の小学校に格上げされている、ということである。

「JDA」と「カンボジアこどもの家」、両者の活動報告にはかなりのウソがちりばめられている。

A list of experts is available at the Cambodian Mine Action Authority.

Organizations involved in mine clearance in Cambodia include: CMAC, HALO Trust and Mine Advisory Group (MAG) and the Engineering Corps of the Cambodian Royal Armed Force.

Other agencies involved in mine action sector and who have regularly participated in different coordination mechanisms include: European Commission, UNICEF, UNMAS, GICHD, UNDP, NPA, HI, AustCARE, JMAS, DAC, WRF, Cambodian Campaign to Ban Landmines, CARE International, Handicap International, Cambodian Red Cross, World Vision International, Lutheran World Service, Partnership for Local Governance (PLG), Church World Service, ZOA Refugee Care and World Education.
www.cmaa.gov.kh/?Treaty_%26_Conventions:CCW_Reports:Article11%2F2より

そもそも、「JDA」には地雷の撤去に当たる資格がないのだ。

今度の地雷は違います。私の〈村の〉学校敷地に地雷があるのです。大手を振って、大義名分をぶら下げ、地雷処理できるのです。学校に地雷があるのですから誰にも文句は言わせません。

ちょうど良いことに、カンボジアの地雷処理CMACは、今、隊員に給料が払えず開店休業です。

と、思っていたのですが・・・・・・邪魔が入りました。ヨーロッパの支援で地雷処理をすることに決まってしまったのです。

今日泣く泣く現場を見に行きますと、地雷処理隊員60人がかりで1ヶ月もかかるという・・・何とも気の長くなるようなお話・・・。私と村人に任せてくれれば・・・2~3人で1ヶ月も有ればきれいに片づけてしまう・・・・・・・。

この村の地雷処理が数日前から始まりましたが、対人地雷が三個発見されました。

私が地雷処理する楽しみはなくなりましたが、やっと学校が開校します!
www.geocities.co.jp/WallStreet/2032/kodomo.htmlより

もちろん、「カンボジアこどもの家」にも。

井戸掘る人びと(3)

「NGOメイクザヘヴン」メンバーのブログには、50メートル掘っている、とある。

50メートルも鉄管を入れていくので、何本もつなぎ合わせて、ひたすら回します。
汗だくになり、ヒーヒー言います。  だいたい5時間位回します。
makecambo.blog.drecom.jp/daily/200610/26より

平均16.67センチ/分。
深くなるにつれてスピードは落ちるのは間違いないから、最初の10メートルなど30分もかからずに掘れてしまうことだろう。

本当だろうか?


www.idm.gov.vn/Nguon_luc/Xuat_ban/2005/B25/b63.htmより

H1+H2が7メートル内外であれば、〈VN6〉型のポンプでくみ上げられそうだが、それでも井戸の深さには限界があるはずだ。
そもそも、水面がその高さになるということは、10メートルも掘り進まないうちに水が出はじめる、ということになるだろう。


www.n-koei.co.jp/library/pdf/forum10_008.pdfより

さらに、地域差はあれ、50メートル掘ってしまうと帯水層を突き抜けてしまう可能性すら出てくる。

取水口を深い位置に設けることは、家畜のし尿などにより汚染された地下水を避ける意味、あるいは季節による地下水位の低下を回避する点では効果があるが、最近問題とされているヒ素による汚染は、〈自由地下水〉の場合は深いほど危険となる。

いくら深めに掘っても、こうした〈浅井戸〉から出るのは鉄分に富んだ水である。
用途は主に洗濯や水あびといった生活用水で、飲用水として不適とは言い切れないが、まったく好まれない。

そのため、井戸ができたあとも雨水や川の水の利用は続き、衛生面の抜本的な改善策とはならないという指摘がある。

「われわれは深く掘っている」とことさらに主張することは、このような事実を覆い隠してしまう危険性をはらんでいる。
衛生面を憂慮するならば、〈被圧地下水〉をくみ上げる〈深井戸〉の設置を検討しなければならない。

井戸の価格を調べているときに見つけた〈深井戸〉を掘っていたらしき団体、これがまた妙なのだ。

井戸掘る人びと(2)

日本の団体が掘っている(仲介を含む)井戸のおネダンを調べてみた。
以下は、写真から浅井戸用の手押しポンプを使っていることが確認された団体のみである。

「JHCアンコールツアー」
200ドル(2007年)
「CVSG JAPAN(カンボジアの村を支援する会)」
2万5千円
「NGOメイクザヘヴン」
2万5千円
「スケッチトラベル・カンボジア」
250ドル
「テラ・ルネッサンス」
約4万円
「JMAS(日本地雷処理を支援する会)」
600ドル(約7万円)
「NGO ARIGATOU」
約8万円
「カンボジアに心の井戸を贈る会」
10万円(~18万円)
「井戸を世界中に22万基掘る会」
10万円
「社団法人 アジア協会アジア友の会」
25万円

ずいぶんと幅がある。

国連資本開発基金のサイトにある資料によれば、2003~2004年当時、〈VN6〉タイプの井戸1基の平均契約価格は372ドル。
それに較べれば200ドル台で設置している団体はじゅうぶん健闘している、とは言える。

しかし、現地業者に頼んだ場合、シェムリアプ近郊では2008年現在でも100ドルを多少上回るだけで設置できるようだ。

カンボジア
100円-野菜の種1家族の1季節分・苗木1本・肥料用の米ぬか10kg
500円-雌鶏1羽・家庭菜園用の農具(くわ、かま、ジョウロ)1家族分
1500円-子豚一匹
10000円-鶏のワクチン1村1年分・井戸1本
(略)
その他(地域指定無し)
50000円-安全な水を得るための浅井戸用手押しポンプ、パイプ、付属品を提供し、3ヵ所に井戸を設置
www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/...より

外務省の子ども向けページにも、こう紹介されている。

井戸の価格には一定期間の維持管理費を含むとする団体が多いのだが、実はこれは、最近の支援の考え方とは反対の方向を向いている。
いつまでも一方的に援助を続けるのではなく、積極的に技術を移転し、支援を受けた側の人びとが自ら維持管理・発展できるようにという指向性が、現在は主流である。

10万円を超えてしまうと、どのような根拠で金額が設定されているのかはまったく理解できない。

特殊なケースであればいいのだが、そのカラクリの一端を窺える例があった。

「井戸を世界中に22万基掘る会」は募金を集めるだけで、カンボジア現地での活動は、初期は「カンボジアに心の井戸を贈る会」に、現在は「JMAS(日本地雷処理を支援する会)」に委託されている。


www.idobori22manki.net/archives/cat_25489.htmlより

こうして集められた10万円のうち、「JMAS」に渡っているのは7万円のみである。


www.jmas-ngo.jp/page/nyukai/2006/0702kifusha.htm

「世界地図」とは、「井戸を世界中に22万基掘る会」の松岡功代表が経営する会社である。

実に、井戸が2本掘れそうな金額がこの段階で宙に浮いてしまっている。

井戸のコストは深さに応じて高くなる。
各団体ともかなりの深さを掘っていることをアピールしているが、それについて続いて考察したい。

[追記]
コメントで指摘いただいた団体を追加した。
この「NGO ARIGATOU」は「株式会社ありがとう」と銀行口座を共有し、「株式会社ありがとう」の経営者は「多摩センター動物病院」の鳥吉英伸獣医師(業務停止処分中)となっている。

井戸掘る人びと(1)

最初に、井戸にまつわるエトセトラをまとめてみる。

井戸には〈浅井戸〉と〈深井戸〉の2種類がある。
この2種類、境い目となる深さが決まっているわけではない。


www.n-koei.co.jp/library/pdf/forum10_008.pdfより

上図はカンボジアのシェムリアプ近郊の地質断面図である。
地下水には存在する深さの違う2種類があることがわかる。

以降のエントリでは、

浅井戸
〈自由地下水(不圧地下水)〉をくみ上げるもの
深井戸
〈被圧地下水〉をくみ上げるもの
と使いわけることにする。

また、井戸はつぎのような形式で分類することもできる。

丸井戸
スコップやノミで帯水層まで掘り下げるもの。スイカを浮かべて冷やすことができる
打ち込み井戸
取水用のパイプを帯水層まで打ち込んだもの

カンボジアでNGOが掘っているのは、主に〈浅井戸〉で、かつ〈打ち込み井戸〉である。くみ上げには手押しポンプを使う。


www.unicef.org/vietnam/media_2372.htmlより

このタイプはポンプによる低圧と大気圧との差によって揚水するため、くみ上げられる深さは最大でも10m、実際は7m程度となる。 手押しポンプのしくみについては、つぎのページが詳しい。

写真のポンプは、UNICEFが開発した〈No.6〉型の、おそらくはオリジナルのもの。
〈VN6〉として量産が進み、ベトナム政府機関のサイトにある資料によれば、同国内では80000ドン(約5ドル)程度から入手できる。

〈深井戸〉は自噴することもあるが、電動ポンプでくみ上げるのが一般的である。
手押しポンプには専用のものがある。


www.jica.go.jp/evaluation/general12/pdf/92.pdfより

外見上、きわめて長いレバーが特徴的である。単位時間あたりの揚水量は〈浅井戸〉用に較べて少ないため、蛇口も細い。
ポンプ本体は地下に下ろされ、駆動部が地上にある。

電気がない、電動ポンプのメンテナンスができない、といった環境で利用されるものである。

写真は〈India〉型と呼ばれるものである。
インド・オリッサ州の資料によれば、ポンプ自体の調達コストは付属品を含め13100ルピー(2007年)。3万円台である。

まるやきずむ、点火!

「かものはしのまるやき」から派生したブログです。

あっちとは、主に字の大きさが違います。

 | HOME | 

執筆者

まるやきの中の人

まるやきの中の人

ブログ内を検索

過去の記事

最新記事

新着コメント

新着トラックバック

リンク

連絡先

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。